2010年9月アーカイブ

狛犬考

sDSC_0019.jpg石仏は砺波地方(砺波市・南砺市・小矢部市)では約5000体の調査報告がされているが、狛犬に関しては多くの調査はされていない。神社境内には少なくても1対の狛犬がいるが、一見単調で面白さが足りないように思える。またほとんどが明治後半期の造像で、以外に新しいのも注意を惹かなかったのかもしれない。しかし丹念に見ると実に興味深く地方性に富み魅力的である。写真は南砺市広安にあり、金沢の石工制作です。アクロバットの逆立ち狛犬で研究者では金沢型として知られています。

 

 

曳山紹介「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」(七尾市)

78-2.jpg 特殊な曳山の形として、「枠旗(わくはた)」を紹介します。枠旗はただの旗ではなく、上部には神を招くための飾りがある「鉾」の一種です。

 九月二十日の久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこ神社)の祭礼に、約二十本の枠旗が担がれます。枠旗は、高さ二十メートル以上の高大な旗が台の上に立てられ、四、五十人の若衆に担がれて練り回るもので、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。

お熊甲祭には周辺の19の村が参加し、各村はそれぞれの氏神の神輿に、猿田彦の踊り、太鼓、そして枠旗を伴って久麻加夫都阿良加志比古神社に集結し、神社に広大な枠旗が林立します。
神事が終わると、神輿と枠旗は激しく神社内を練り回った後、本社の神輿を先頭に、お旅所の加茂原へ向かって出発し、猿田彦がユーモラスに踊り、太鼓と鉦が素朴で力強いリズムを刻みます。
加茂原へ到着した枠旗は、ここでも激しく練り回ります。二十数メートルの枠旗を地面近くまで倒して、浮かせたまま移動する技を「島田くずし」と言うそうです。人の頭すれすれの高さなので、女性の島田をも崩すというところから付けられた呼び方なんだとか。(tonarino-oyaji)

富山県産ユリ球根の集荷始まる!

 ユリ球根の集荷が始まりました。県内では旧福光町や魚津市でユリ球根が生産されています。

 今年は梅雨明けと同時に連日の猛暑、猛暑、猛暑。防除作業や病株抜き、花摘み作業等、生育管理とさらに、9月になっても衰えない暑さの中、球根の掘り取り作業と大変な年となりました。ユリは夏を代表する花ですが、夏の直射日光を嫌い、反日陰になるような場所が栽培には適しています。この猛暑と水分不足の中で非常にユリ球根の生育が心配されたのですが、病害も少なく、引き締まった良い球根が出来たようです。もともとは乾燥等に耐えるため球根になったわけですから、本来の生命力が発揮されたのかもしれませんね。

 ユリ球根はこの後、袋詰めなどの商品加工を経て10月中旬以降に全国へ発送されます。(tulip)

 

ジャンボ球根  大きく育ったユリの球根  

 

 

 

かしも明治座へ行ってきました。

DSC_0186doc.JPG 95()、岐阜県中津川市加子母村の『明治座』という芝居小屋で、1年に1回で1日だけ行われる『加子母歌舞伎』を見てきました。

 建物は、その名の通り明治27年に村の有志たちによって建てられた、廻り舞台や花道、奈落を備えた本格的な舞台で、見たところ2階枡席を含めて350から400名位は収容できそうな芝居小屋で、岐阜県の重要有形民俗文化財にも指定されています。曳山会館のホールは、明治座を参考に造られています。

 第二次大戦後、長らく途絶えていた加子母歌舞伎は、昭和48年に復活して以来、現在まで村の人たちの熱意と努力で続いているそうです。今年の演目は、寿式三番叟、浮世柄比翼稲妻・仲ノ町鞘当の場(小学生)、世迷仇横櫛・鳥居峠の場、友之助住家の場(中学生)、源平魁躑躅・扇屋熊谷が演じられました。

 保存会会長の中島敏明さん(中津川の市議会議員さん)にお話を伺ったところ、東濃地方には27の歌舞伎保存会があって、そのうち中津川には6つの保存会があるそうです。どの保存会も、子供や若手の後継者不足と資金不足に悩まされているそうで、加子母は現在も小学生・中学生で芝居が出来ているので、他の保存会からうらやましがられているそうです。

 名刺交換をして曳山会館のパンフを置かせてもらってもいいですか、とお願いしたところ、「遠いところからありがとうございます、どうぞどうぞ」と、笑顔で答えて下さったのが印象的でした。

今後、何かの形で交流ができればいいなぁ、と思いながら帰ってきました。(tonarino-oyaji)

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