スカイフェスとなみ

tanoshimu062.jpg(砺波市中村グラウンドを離陸する熱気球)

 砺波野の秋の風物詩にひとつに熱気球の祭典、「スカイフェスとなみ」 があります。毎年10月の体育の日前後に、全国から30機近くが砺波に集合。色とりどりの気球が、散居村の上を舞います。
 1980年代中ごろ、県内で初めて気球フライトを始めた愛好家が、風の状態がよく着陸地点が確保しやすい砺波散居村に注目。全国から仲間を集めて飛行を楽しむようになりました。
 地域活性化の活動を続けていた(社)となみ青年会議所がこれに協力、現在に至っています。ハンググライダーや紙飛行機大会、神秘的な光の演出が見る人を楽しませる夜間係留飛行などが行われたこともあります。
 今では、全国の主な熱気球大会のひとつとして知られるようになりました。

tanoshimu063.jpg(屋敷林上空に浮かぶ熱気球)

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 熱気球は通常、籐製のゴンドラに3〜4人が乗り込み、ガスバーナーで熱した空気を気球にためて上昇します。気球の天頂部には開閉可能な排気弁が取り付けられており、バーナーと熱気の排出を組み合わせて高度を調節します。高度によって違う風向きを巧みに利用して方向を変えることができます。
(離陸準備中の参加者)
 散居村で愛好家たちがフライトを楽しむのは、田植え前の春と、稲刈り が終わった秋の早朝。いずれも風が穏やかで、着陸地点がどこでも確保できるためです。
 スカイフェスでは、集まった愛好家たちが思い思いに飛行を楽しむほか、指定された場所にマーカーを落として精度を競うなどの競技を楽しみます。
 さわやかな秋晴れの散居村の空を、かすかなガスバーナーの音を響かせ ながら、のんびりと飛ぶ熱気球。カメラの被写体としても人気で、会場一帯には、県内外の写真愛好家の姿も多く見られます。

 日程などは、砺波野イベントカレンダーhttp://event.tonamino.jp/でお確かめください。