1.石

 石は古くから、信仰の対象物とされてきました。成長する石、子供を産 む石・光を放つ石などの例が各地で、多く語られています。石には神秘 的な霊力がひそむと考えられたのです。また石を神の依り代や神体とす る社も多いのです。石に神性あるものとして理解されたのでしょう。石は また、紙や木などと違い堅牢性があり、不燃・不変であり長く保存するこ とができ、庶民にもたやすく手に入れることができました。

 砺波では、栴檀山五谷の「栃谷の宮」の御神体は石であり、昔村人が 谷内川の紅葉橋付近で光を放つ石を見つけ、御神体にしたという伝承が あります。また徳万下村の五社神社は、俗に「岩神の宮」と親しまれてい ます。その御神体の石は、年々大きくなると伝えられ、江戸時代の『三州 奇談』によると、五年くらいで社を建て替えないと傾くと書かれています。 これらは共に石に神霊がこもるという素朴な信仰によるものでしょう。

トップ 戻る 進む