11月12日(土)に散居村ミュージアムで「空き家利活用シンポジウム」が開かれました。砺波土蔵の会と砺波市が協働事業で行っている空き家利活用調査研究委員会が、市民に空き家の現状、将来の課題、利活用の方法などについて、共通認識を持ってもらおうと開催しました。
市は協働事業にあたって、NPO法人などによる空き家バンクの設立を目指していました。しかしながら、実際にNPOを運営するとなると、人件費など一定の資金が必要です。さらに、空き家バンクの業務は多岐にわたるうえ、地域の魅力なども発信しないと、定住促進の効果を上げることはできません。となると、優秀なスキルを持った人材が必要です。
さらに、将来にわたって活動を継続するとなると、年代差のある人材を育成し、世代交代が行える組織にする必要があります。つまり、一定の事業規模を持つ必要があるのです。
また、空き家バンクや地域の魅力発信のような業務は、単に仕事としてではなく、熱い思いが必要です。どこかの業者に下請けに出せば、OKというわけにはいきません。公平性や無謬性を求められる行政職員では、不可能です。柔軟できめ細かな対応と、移住者に寄り添ったさじ加減のようなものが不可欠です。
話が最初に戻りますが、NPOや協働組合(最近、こんな言葉もあるようです)のような組織が必要であるゆえんです。シンポジウムでは、そのあたりの問題についても、先進地事例などを聞きながら、認識を深めました。
現在、シンポのDVDや全文記録を作成中です。出来上がり次第、資料もすべてHPにアップし、来場できなかった方にも内容をお伝えできるようにする予定です。
(Pancho)
シンポジウムの概要は、となみ野イベントカレンダー に掲載してあります。
基調報告、パネリストの資料は、以下をクリックしてください。
シンポジウムの録音です。MP3ですので、そのままクリックして再生してください。